日本茶のコト

ドイツ在中、お茶好き元看護師がヨーロッパ のお茶事情をお伝えします。

お茶の残留農薬~ネオニコチノイド系農薬.

ネオニコチノイド系農薬には、独医薬品・化学大手バイエル(BAYGn.DE)が
開発した「イミダクロプリド」、武田薬品工業(4502.T)と
バイエルが開発した「クロチアニジン」などがあることがわかりました。

このドイツの巨大企業バイエルは、アスピリンの発売で有名になり、
最近では、アメリカの超巨大企業モンサント
の買収で大きなニュースにりましたね。

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Demo in Germany

モンサント社といえば、去年ニュースになった、遺伝子組み換え種子、
除草剤ラウンドアップ など。
去年は以下の大きな判決が言い渡されました。

「 米カリフォルニア州サンフランシスコの州裁判所の陪審は2018年8月10日、がんに罹患したのは種子大手モンサントの除草剤が原因だとして男性が同社を訴えた裁判において、同社に対して2億8900万ドル(約320億円)の賠償を命じる評決を下した」
ビジネス+ITより~https://www.sbbit.jp/article/cont1/35442

以下、このニュースよりキーワードを抜粋しました。

・ モンサントとバイエルは除草剤の2大メーカーだが、
実は除草剤と遺伝子組み換え作物には密接な関係がある。
今回の合併によって、両社は除草剤と遺伝子組み換え作物の
両方を提供する巨大メーカーとなる。

・モンサント→ 人工甘味料のメーカーとして創業、その後、除草剤の分野に進出。
 同社の製品はベトナム戦争で使用された枯れ葉剤の原料→開発されたのが除草剤「ラウンドアップ」農業分野における大ヒット商品となった。農薬や種子の分野に進出。

・農業の現場は、常に雑草や病気との戦い。
 農業と除草剤は切っても切れない関係にある。


・無農薬や有機栽培に焦点があたっているが、農作物の大量栽培を行う場合、これらの製法 ではコスト的に無理がある。

・バイエルは消炎鎮痛剤として有名なアスピリンを開発した医薬品メーカー、その後、総合化学メーカーへと業容を拡大し、近年は農薬や種子の分野に特に力を入れている。

ということで、グローバル企業が農業に多大な(悪)影響を与えることに
デモ運動が世界中に広がっていますが、日本ではどうでしょうか?

国際環境NGOグリーンピース・ジャパンが、厚生労働省に
抗議の声明を発表したそうです。
実際にデモが行われたかはわかりません。

それぞれの県から農業従事者に対して、農薬の取り扱いについての
詳細を読むと、農業がある意味、危険な作業を伴うこと、また
その環境下で生産された食物を毎日食べている私たちの
健康についても考えさせられるものがあります。

農薬を最小限に抑えた、新しい農業のあり方を調べて行きたいです。