お茶の残留農薬~ネオニコチノイド系農薬の恐怖
日本茶の EU 輸出について調べていると、 EU で認められていない
大量の農薬を未だに日本は使用し続けている
という事実が分かります。
日本のオーガニックサイトで、お茶の残留農薬記事を多く見かけるので、
その中からピックアップしました。
そもそもなぜ、大量に農薬を使う必要があるのか?
IN You より~
「品種改良がなされた茶園ほど虫や病気の標的になりやすく、
その防除のためには必要になってくると言われています。
例えば、葉を折り畳んで卵を産みつけてしまうハマキムシ。
その幼虫が葉を食害してしまい、炭疽病やもち病と呼ばれる病害も、茶園を維持するには厄介な存在です。
それらを防御しないと、緑茶の需給安定は難しいと言われています。
要するに低コストで大量に生産するためには必要不可欠な栽培技術である」と。
https://macrobiotic-daisuki.jp/tea-67163.html
よくまとめられているサイトだと思いました。
よくお茶は、残留農薬基準が他の農作物に比べて、
50倍以上も高いことには驚きます。
いくら、 他の農作物と違い、直接摂取するものではないし、
一度に使う量も多くなく、また湯を入れて飲むため、
農薬は溶け出しにくいと言われていても・・・
2013年には、欧州委員会によりネオニコチノイド系農薬が
使用禁止になりました。
というのは、「この農薬は人の神経発達障害に
関与する可能性がある」と研究発表があったからです。
そして、現にミツバチの大量死が世界中で
大問題になっています。
人に関しては、男性生殖能力減少や子供の自閉症、
ADHD への関与説があります。
にもかかわらず、日本では大幅に緩和されているのが現状です。
ネオニコチノイド系のクロチアニジンという農薬に関しては、
ほうれんそうですが、残留基準13倍までに引き上げられたそうです。
なぜ日本政府は、大幅に緩和したのでしょうか?
自然体系に重大な被害を及ぼすと言われるのに・・・
おそらく、大手製薬会社との関係が絡んでくるのだと思います。
去年以下のような判決が出たそうです。
[ルクセンブルク 2018年5月17日 ロイター] - 欧州連合(EU)の一般裁判所は17日、ネオニコチノイド系農薬3種の一部使用禁止を支持する判決を下した。
今回の判決の対象となる農薬は、独医薬品・化学大手バイエル(BAYGn.DE)が開発した「イミダクロプリド」、武田薬品工業(4502.T)とバイエルが開発した「クロチアニジン」、スイスの農業大手シンジェンタSYNN.Sの「チアメトキサム」。
ミツバチ保護を目的とする2013年の使用制限では、ネオニコチノイド系農薬はトウモロコシや菜種、穀物などに使用することができないが、甜菜などの作物に対しては引き続き使用可能となっている。」
ロイター通信より~https://jp.reuters.com/article/eu-environment-bees-idJPKCN1II1GV
日本とドイツの大手製薬会社が共同で、この農薬を開発していたんですね。
悲しい現実です。
世界では、Stop Bee Deaths という運動が起きているようです。
当然、日本は、農薬使用国世界第三位になりますよね。
有機農業は全体の0.2%、有機栽培茶に関しては全体の3%
ほどです。中国より少ない状況だそうです。
ドイツの有機農業は全体の7.5%. フランス5.5%。
ドイツ人が健康に関心が高く、EUで一番
オーガニックマーケットが多いそうです。
(EUで一番、糖尿病や心疾患が多いのも影響しているでしょうか?)
人体に悪影響を及ぼすという点で、お茶農家の方たちが
体調不良で苦しむというような記事もよく見かけます。
なので有機栽培茶を始めたと。
グローバル企業の私利私欲の裏で、農家の方達は真摯に
安全な農業に取り組んでいるのだとわかると、
私も何かお手伝いしたいと強く感じる今日この頃です。
この次は、お茶農家の方達の有機栽培への取組について
調べたいと思います。